異文化のハザマでの仕事

外資系で働いていると異文化のハザマに立たされることになります。
- 自分の失敗の責任をなかなか認めない欧米社会。
- トップダウンの意味するもの。
- 世界統一戦略というクセモノ。
- 常にクビ覚悟で働いている外人社員。
1.自分の失敗の責任をなかなか認めない欧米社会 。
日本社会と欧米社会との大きな違いは、よく言われるように、謝り方にあります。例えば、日本では何か問題が発生するとすぐに謝り、 謝られる方もそれで一件落着したような感じになり、追求の矛先が鈍ってしまいます。
一方、例えば、製品に問題があったりすると、日本では、直ちに記者会見を開いて謝れ、と強く迫ります。 でも、外資系企業は、あ~だ、こ~だと言い訳ばかりで、なかなか謝りません。そうすると、日本のマスコミなどはます強く追求していきます。
日本人社員は、とにかく早く謝り、その後のことはそれからと考えますが、外国人幹部はそうは考えません。 極端に言うと、問題の原因、責任がどこにあるか裁判で決着しない限り、簡単に謝ったりしないのが欧米企業です。 このようなとき、外資系の日本人広報担当社員は板ばさみにあいます。
2.トップダウンの意味するもの。
日系企業はボトムアップ、外資系はトップダウンの経営をするといわれています。どちらが良いかはそれぞれメリット、 デメリットがありわかりませんが、外資系へ転職する場合はこのトップダウンの経営を理解しておく必要があります。
例えば、経営トップがある戦略を打ち出すと、従業員は一斉にその戦略通りにことを進めていくことが求められます。 日本の会社のように何かを実行する場合、その前に根回しを、ということはありません。
このようなとき、日本人社員は自分の気持ち、意思を無視して会社の方針にしたがって動くことになります。 当然、いやいややることもあります。でも、給料をもらっているからには、それを実行しなければなりません。
その戦略が成功しようがしまいが、その責任はその方針を出したトップにあり、やることをやれば、 成功も失敗も方針を出したトップのものということです。当然、失敗すれば、最悪の場合トップはクビになっったりします。
3.世界統一戦略というクセモノ。
グローバル企業に多い例ですが、外国にある本社で世界戦略というものを打ち出し、それが日本市場に合う合わないにかかわらず、 世界中でこの戦略で行くんだ、と押し付けてくる場合があります。
この背景には、飛行機や通信の発達により世界は狭くなったという状況があります。 しかし、それが日本で当てはまらない場合、直接販売を担っている販売会社との接点にいる営業マンが一番苦労することになります。
「そんな戦略が日本で通用しないのはわかっているだろう?」と販売会社の幹部に言われますが、「わかっていますが、そこを何とか」 といって、理屈にならない理由で販売会社にお願いすることになります。
4.常にクビ覚悟で働いている外人社員。
一般に、外資系で働いている日本人社員は、簡単にクビになることはありませんが外人社員は例外です。 ある日突然クビになることがあります。外人トップは自分の部下である同じ外人には、自国でやっている方法でやるわけですから、 遠慮会釈なしにクビにします。クビになる方も慣れたものというか淡々とそれを受け入れます。
ときどき、「自分の実績は自分のもの、部下の実績も自分の実績」といった外人社員がいますが、毎日クビ覚悟で働いている彼らを見ていれば、 まあ、許せるかな、と思ってしまいます。